通年マイカー規制が敷かれている上高地ですが、車を持っていなくても、山道の運転が苦手な方でも、便利な公共交通機関を使ってアクセスすることができます。東京方面から乗り換えなしでアクセスできる「高速直行バス(さわやか信州号など)」と、松本駅から電車と路線バスを乗り継ぐ「新島々経由のルート」の2つをご紹介します。それぞれの料金、所要時間をまとめましたので、最適な行き方を見つけてみてください。
上高地バスアクセスの直行ルート・新島々ルート
東京から直接向かうか、それとも松本を経由するかによって、旅のスケジュールや予算は大きく変わります。まずは自分に合うのがどちらのルートか、一覧表でご確認ください。
| ① 東京からの直行高速バス(さわやか信州号など) | ② 松本駅〜新島々駅経由(電車+路線バス) | |
| 料金の目安(大人片道) | 6,600円 〜 10,000円前後(シートや時期で変動) | 3,810円(電車710円+バス3,100円) |
| 所要時間 | 新宿から約4時間45分(昼行便) | 松本駅から約1時間35分(乗換含む) |
| 乗り換え | なし(乗ったら目的地まで一直線) | 1回あり(新島々駅で電車からバスへ) |
| 予約の有無 | 完全予約制(事前購入が必須) | 予約優先制(※2025年より予約推奨になりました) |
| メリット | ・とにかく楽。寝ていれば着く ・夜行便なら早朝から丸一日遊べる | ・運行本数が多く予定を組みやすい ・松本観光や前泊と組み合わせられる |
| デメリット | ・人気のため予約が激戦・渋滞で到着が遅れるリスクがある | ・乗り換えの手間がある ・24時間いつでも買えるお得な往復割引がない(2026年現在) |
| おすすめな人 | 荷物が多い人、乗り換えが面倒な人、夜行バスが苦にならない人 | 渋滞リスクを避けたい人、前後に松本観光も楽しみたい人 |
松本〜新島々〜上高地ルートには現在、往復割引やセット割引の通し券がありません。そのため、純粋に片道ずつ(往復で7,620円)精算する形になります。また、「新島々からの路線バスは予約がいらない」という古い情報がっていますが、現在は予約優先制(事前予約推奨)に変わっていますのでこちらも要注意です。
ルート①:東京方面から乗り換えなし!直行高速バス「さわやか信州号」
東京をはじめとする首都圏から、上高地バスターミナルまで乗り換えなしで一直線に向かえるのが、直行高速バス「さわやか信州号」です。
主な発着地:バスタ新宿、東京駅、渋谷駅、竹橋・新宿駅
所要時間の目安: 新宿発の場合、昼行便(昼の移動)で約4時間45分。 (※シーズン中の道路渋滞により、到着が遅れる場合があります。)
【2026年】運賃の目安とシートの種類
運賃は乗車する時期や、座席のタイプによって細かく変動します。
運賃の目安(大人片道): 8,000円 〜 16,000円前後
所要時間:約4時間45分(新宿発)
シートの種類: 手頃な「4列スタンダードシート」から、ゆったり眠れる「3列独立シート」が用意されています。
週末や夏休み、紅葉シーズンなどの混雑期は席が埋まりやすいため、旅行の予定が決まり次第、早めに手配することをおすすめします。
電話予約は不可: さわやか信州号は電話での予約受付を行っていないため、スマートフォンやパソコンからWEB予約をする必要があります。事前に会員登録(無料)を済ませておくと、スムーズに購入できます。
予約開始のタイミング: 原則として、乗車日同日の「1ヶ月前の朝8:00」からWEB予約が開始されます(例:10月15日の乗車であれば、9月15日の朝8:00から受付開始)。
主な予約サイト: 公式の予約サイトである「ハイウェイバスドットコム」などから手続きが可能です。
ルート②:松本駅からアルピコ交通上高地線 ➡ 新島々で路線バスに乗り換え
「直行バスの予約が取れなかった」「松本城などの観光や、松本市内で前泊してから向かいたい」という場合のルートです。
【ステップ1】松本駅 ➡ 新島々駅(アルピコ交通上高地線・電車)
まずはJR松本駅の7番線ホームから、ローカル線であるアルピコ交通「上高地線」に乗車し、終点の新島々(しんしましま)駅を目指します。松本駅から市街地を抜け、田園風景の中、約30分程度で終点・新島々駅に着きます。
運賃(片道): 710円
所要時間:約30分
【ステップ2】新島々駅 ➡ 上高地(路線バス)
終点の新島々駅に到着したら、改札を出てすぐ正面にあるバスターミナルへ移動し、上高地行きの路線バスに乗り換えます。
運賃(片道): 3,100円
所要時間:約65分
かつて販売されていた「電車とバスの往復セット割引券」は、2026年現在販売されていません。 そのため、片道ずつ(往復合計で7,620円)精算する形になります。
また、新島々駅からの路線バスは「予約優先制(事前予約推奨)」となっています。
- 予約方法: アルピコ交通公式WEBサイトから事前に乗車予約が可能です。
- 予約なしの場合: 当日、新島々駅の窓口に空席があればその場でチケットを購入して乗車できますが、混雑期の土日の朝便などは混雑のため、希望の便に乗れない可能性があるので事前のWEB予約をおすすめします。
公共交通機関で行く上高地Q&A(よくある質問)
Q:直行バス「さわやか信州号」の予約はいつからできますか?
A:原則として、乗車日同日の「1ヶ月前の朝8:00」から公式WEBサイト(ハイウェイバスドットコムなど)で受付が開始されます。 夏休みや紅葉シーズンなどの混雑期は席が埋まりやすいため、旅行のスケジュールが決まり次第、早めに手配することをおすすめします。なお、さわやか信州号は電話での予約受付を行っていません。
Q:松本からの新島々経由のバスは予約が必要ですか?
A:新島々〜上高地を結ぶ路線バスは「予約優先制」となっています。 事前に予約サイト(発車オーライネットなど)で乗車便を指定して乗車券を購入しておくと、当日の手続きが非常にスムーズです。予約がない場合でも、当日の便に空席があれば先着順で乗車可能ですが、混雑期は希望の便に乗れないリスクを減らすためにも事前予約を推奨します。
Q:大きなスーツケースを持っていっても大丈夫ですか?
A:直行バス・路線バスともに床下のトランクに預けることができます。 ただし、上高地内の遊歩道は未舗装の砂利道や木道が多いため、スーツケースを引いて歩くのは困難です。上高地バスターミナルにある手荷物預かり所に荷物を預け、散策へはリュックなどの身軽な格好で向かいましょう。
Q:スニーカーでも大丈夫ですか?服装や靴の注意点を教えてください。
A:大正池〜河童橋などの主要ルートであれば履き慣れたスニーカーで十分に散策可能です。ただし、防寒着や雨具は必ず持参してください。
服装の注意点: 上高地は標高約1,500mの山岳地帯に位置しているため、松本市街に比べて気温が5℃以上低くなります。朝晩や日陰は夏でも肌寒く感じることが多いため、着脱しやすいフリースや、突然の雨風をしのげるウインドブレーカー(防水ジャケット)を必ず1枚バッグに入れておきましょう。
靴の注意点: 未舗装の砂利道や、濡れると滑りやすい木道も多いため、底が滑りにくいトレッキングシューズがあると、より足への負担が少なく安心です。
Q:上高地にクマ(熊)は出ますか?対策は必要ですか?
A:はい、上高地はツキノワグマの生息地のため出没することがあります。過度に恐れる必要はありませんが、以下の基本的な対策を心がけてください。
食べ物・ゴミの管理を徹底する: クマの嗅覚は非常に鋭いため、食べ残しやゴミのポイ捨ては絶対にやめましょう。ゴミはすべて自宅まで持ち帰るのが上高地の鉄則です。
最新情報のチェック: 当日は「上高地インフォメーションセンター」などの掲示板で、直近のクマ目撃情報を確認してから散策をスタートすると安心です。
人間の存在を知らせる: 人通りが少ない時間帯やルートを歩く際は、「クマ鈴」を鳴らしたり、同行者と会話をしながら歩くことで、あらかじめこちらの存在をクマに伝えて鉢合わせを防ぎます。
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