毎日暑い日が続く8月のある日
毎日体温より暑い日々が続いて、半分溶けたようにグダグダと過ごしていた8月の平日。テレビでは夏の甲子園が朝から放送されています。炎天下のもと、高校生が懸命に白球を追っているのをボケーっとだらしなくソファーに寝そべりながら観ていると、つくづく自分がダメ人間に思えてきます。
気持ちと体を切り替える!
ダラケ切った頭と体を冷やすためには川に行くしかない!と、天気が良さそうな日をチェックして有給を申請し、これで生まれ変われると大げさに思い込み、深緑の川を思い浮かべならその日までまたグダグダと暮らしました。
深緑の川を目指して丹沢へ
我が家から一番近い山間の川といえば、丹沢の河内川。この川は都心からもほど近く、さらに温泉施設もあるので大人気のスポットです。上流には大人気のウェルキャンプ西丹沢や登山の拠点でもある西丹沢ビジターセンターがあり、丹沢湖に流れこんでいます。
問題は大人気のレジャースポットなので休みの日には朝から大勢の人が訪れるため、駐車場がすぐにいっぱいになってしまうことが多々あります。
そのため、今回は平日に有給を取りました。しかしながら油断はできないので現地に朝8時に到着するように家を出ます。
雲一つない快晴で、朝から30度に達するほどの暑さです。エメラルドグリーンの川を思い浮かべると自然と気分が盛り上がります。
中川温泉「ぶなの湯」
国道246号を清水橋の信号で曲がって丹沢湖を通り過ぎると、10分程度で今日の目的地である中川温泉「ぶなの湯」に到着しました。
ここには温泉施設利用の駐車場と川遊び用の駐車場が2つあり、かなり急勾配の道を恐る恐る下りていくと川の側に30台くらい止められる駐車場があります。さすがに8月のトップシーズンといえども平日の朝8時に着いたので、駐車場は閑散としています(昼には満車になっていました)。
駐車場に車を止めて川沿いの歩道を上流方面に100mくらい歩くと中川温泉「ぶなの湯」があり、受付で川側の駐車場利用を告げます。1日の駐車券と温泉利用券2枚がセットになっていて2,100円です。温泉利用をすれば実質0円で駐車できることになります。
車に戻り駐車券をダッシュボードの上の外から見える場所に置いて、早速川へ急ぎます。
夏の日差しに輝く河内川
駐車場から川へと行く先には、対岸へ渡れる吊り橋があります。通行制限が最大5人のかなり小さい橋です。川を上流と下流方面に見渡せる橋で、普通に歩いただけでもかなり揺れます。
川原へは駐車場脇に降りられる場所があります。橋から見た限り下流は流れが穏やかで、上流は少し複雑な地形をしていました。下流にはすでに人が入っていたので、上流方面へ良さげな場所を探しにいきます。
川は飛び込めそうなポイントや膝くらいの水深の場所など様々な場所がありました。川の流れは穏やかなので川遊びにはもってこいのスポットで、人気なのがわかります。
駐車場から10分ほど上流に上っていくと遠くに大きな堰がありました。その堰の下あたりに砂の川原が広がる場所があったので、荷物を下ろすことにします。
気温はグングン上がって来て汗が止まりません。
はやる心を落ち着かせながら白い砂の川原に荷物を置いて、いざ川に足をつけます。
気持ちいい冷水が足の先を包み込みます。そのままジャブジャブと腰くらいまで川の中に入ると、これぞ求めていたものだ! と一人で強く納得しました。
そのまま背泳ぎのように仰向けになって頭を川につけると大声量のセミの声も遠くなり、川の音だけが響く世界になります。ゆらゆらと空を見上げながら川に身を任せて流れていくと、早起きして来た甲斐があったなぁ。
日差しが強くなってくると川の色がだんだんと濃くなってきました。暑くなったら川に入ってガッツリ泳いで体を冷やし、寒くなったら河原で暖めるというのを繰り返し、夏の日の1日を噛みしめました。
冷えた体にやさしい温泉
この川の素晴らしいところは、なんともいっても川からすぐの場所に温泉施設があるところです。暑い日のもと、冷えた体でふわふわした感覚で歩いて、最後に温泉でゆっくり、さっぱり、のんびりして、暖まった体に冷たいお茶を流し込んでおしまいです。
秋には紅葉を楽しむハイキングや登山後に立ち寄ってみたいです。
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