山頂で食べるラーメンの素晴らしさ
唐突ですが、山頂で食べるラーメンやコーヒーは家で作るものより格段に美味しく感じるのは何故なんでしょうか?まあ、ラーメンだけじゃなく何でも美味しいんですけどね。ただ気温の低い山頂で、一度に空腹を満たすことと体を温めることの両方ができるはラーメンの素晴らしさは、簡単には言い表せません。
しかし、山頂ラーメンを食べるには普段の装備に加え、ラーメンを作るために水、燃料、バーナー、そして材料(インスタントラーメン)をバックパックに詰める必要があります。
少しでもラクに登りたいので荷物は1gでも軽くしたい、というのは山を愛する人の共通の思いですよね。まさにジレンマとはこのことです。なるべくラクに登りたいけど山頂ラーメンを楽しみたい。
その折衷案としてラーメンは持っていくが、水と燃料は最小限、クッカーとバーナーは軽量モデルにする。そのためにコンパクトで美味しい、味のマルタイでおなじみの(?)棒ラーメンばかり持っていっていた時期もありました。
バーナー選びの基準を考えてみました
せっかく持って行ったのに、いざ使おうとしたら火が点かないかったり、火力が弱かったら意味がありません。特に山頂の気候では気温が低く、上手くボンベのガスを気化できなかったりします。また遮るものがないので、常に風との闘いです。限られたスペースでは風を上手く避けられないことも多々あります。これらのことを踏まえて、バーナー選びは①耐風性、②低温での火力、③コンパクト(サイズ、重量)。今、メインで使っているSOTOのウインドマスターを解説しますので、参考にしてみてください。
サイズ:W90×D117×H100mm(バーナー+標準3本ゴトク)
W47×D51×H88mm(収納時)
重量:67g(バーナー+標準3本ゴトク)
発熱量:2,800kcal/h(20〜-5℃)
使用時間:約1.5時間(SOD-725T使用時)
耐風性
山頂では急に突風が吹いたり、下ではあまり感じなかった風の強さを感じたりします(まあ、あまりにも強い場合はさっさと少し下って比較的風のこない場所で昼食をとりますが)。せっかくセッティングして、お湯を沸かしている最中に風で火が消えてしまったことも度々ありました。その反省からシングルバーナー選びは耐風性を一番最初のチェック項目にしました。SOTO ウィンドマスターはその名の通り、横風に強い設計になっています。ヘッドの縁が高く、クッカーを置いた時に風の影響を受けにくくなっています。
気温が低くても安定した火力
気温が低くなるとボンベの液化ガスが気化しににくくなり、火力が下がったというは経験がある人も多いと思います。よくガス式のランタンで起こりますよね。しかしこのウィンドマスターはマイクロレギュレーターという調整弁が採用されており、気温の低下や連続使用によるボンベの圧力変化があっても、自動に調節し、ガスを安定供給してくれます。発熱量も申し分もないです。ラーメンに必要なお湯を沸かすのに5分もかからないです。
サイズ・重量
さてここからはサイズ感。収納時は片手に収まる大きさです。手近にあった名刺入れと同じ様なサイズだったので写真をとってみました。
ダイソーの1.5合メスティンにもすっぽりと収納できるので、スペースを取りません。
重量を実際に計ってみたら、バーナー本体と標準の3本ゴトクのセットで69gでした。金属製のタグを付けっぱなしっだったので製品情報より若干(2g)重かったのかな。
3本ゴトクは7gでワンタッチで開閉できます。ツメの引っ掛けでゴトクの腕(?)を開閉させて使います。
開いたゴトクは本体にスライドさせて取り付けます。
3本ゴトクは直径10cm程度なので、シェラカップを乗せるのにちょうどいい大きさです。
しかし、先ほどの1.5合メスティンには少し小さいかな。小型のOD缶に標準3本ゴトクでは安定感がなく、設置場所をかなり慎重に選ぶ必要があります。
このウインドマスターには別売りのゴトクがあります。大型(直径14.4cm)で4本の腕があり、安定感は抜群です。折り畳めるので収納サイズも非常にコンパクトになります。
こちらもセットで重量を計ったら、88g(タグ付き)と非常に軽量です。
バーナー本体への取り付けも、前述の3本ゴトク同様、開いてスライドさせるだけなのでシンプルでわかりやすいです。
3本ゴトクだと不安定なメスティンを乗せてみます。大きな4本の腕を広げると安定感抜群で実にしっくりと来ます。
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